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小1の壁:大切なのは子どもの変化に寄り添うこと

 

 

多摩川の向こうに見える富士山は確かな頂きを見せてくれ、桜満開のうららかな日に、わが子たちが通う小学校では入学式が執り行われました。

 

新6年生になった息子は、昨日から登校し椅子を並べたり、1年生の教室の各机に教科書を並べたり、年度の初日にしっかり労働をしてきたようです。

 

新3年生の娘とは、ともに駅までの道すがら

「さーくらさいたらさんねんせい♪」「うた間違ってるよっ!」
「ひーとーりーでーいけるかなー」「行けるわ!」
「とーもーだーちーできるかなー」「もう沢山いるわ!」
「どっきどきどんさんねんせい♪」

と、ふざけて歌いながら歩いてきました。

そんな私もこんなに平和な日々が訪れるとは、息子が小学校入学を迎えた5年前は思ってもいませんでした。

 

まず初めに心配したのは春休み。

 

小学校が始まる前に、子どもたちの居場所が「学童保育」というところに変わる。

そこで仕事の手を止めないように、出社時刻が遅れないように細心の注意を払ったものでした。

 

そろそろ新生活にも慣れてきたと安心していた矢先、4月の終わりの家庭訪問で担任の先生から言われたのです。

「〇〇君、授業中に寝てるんです。」と。

 

思えば、私が小1の壁と思って気にしていたのは、息子の環境の変化がいかに毎日のわたしの生活に影響を与えないようにするか、というところばかり。

 

あまりにも同時に初めての出来事が彼の身に起きていて、心身ともに疲れ果てているということに気づけていなかったのです。

 

そこで初めて、今まで保育園が、手厚く親の代わりに子どもたちを守ってくれていたということに気づきました。

 

居眠り事件がきっかけで、子どもの生活に合わせて自分の仕事や生活を回したいと思い立ち、独立をすることにしたのですが、自分が今、保育事業者だからこそ思うことは、保育園の先生にもっと子どもとの向き合い方を相談すればよかったと言うことです。

 

私は「保育園」という場所が、非常に手厚く守られているからこそ、保育園ママ&パパはより小1の壁を感じることが多いのではと思っています。会社のルールに則って毎日の生活を回す必要があるからです。

 

女性活躍が叫ばれるようになって久しく、そのメインともいわれるのは待機児童対策です。この仕組みは、子どもを長く預ければ預けるほど事業者は国から沢山の助成金がもらえる仕組みになっています。

 

私は常日頃からこのルールを危惧しています。これは、子どもの生活を考えずに、ビジネス社会のルールにママ&パパと子どもがアジャストしているに過ぎません。もっと、長く無理なく、家族がチームとして、仕事と子育てを共に走らせ続けるために必要なのは、子どもの生活に寄り添ってあげられるような抜本的な働き方改革だと思うのです。

 

大きな社会のルールが変わるのを待っていたら、きっと子どもたちは大人になってしまうので、まず今日からできること。

 

小学校に上がった子どもの変化&身体の疲れをよく見てあげてください。気持ちに寄り添ってあげて欲しいと思います。4月を乗り越えたら、子どもも親も、変化に慣れてきます。まずはそこまで。皆さんが親子ともに素敵な小学校生活を送れることを応援しています。

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