ママは続けにくいと考えられている職種で、どうキャリアを継続するのか
5月15日、「輝くホテリエールの創出」をミッションにホテル業界の有志によって創設された任意団体「AXIA-Ladies in Hospitality」による「AXIA FORUM2019」において、イベントの最後を締めくくるスピーチをさせて頂きました。
ホテルといえばサービス業の最たるもの。私たちの快適な滞在は朝早くから夜遅くまで現場で働く方々のホスピタリティに支えられています。
ホテルに限らず、働く保護者を支える保育現場、お医者様や看護師さんがいないと回らない医療現場などは、朝から夜まで働く人々によって支えられています。そしてこれらの仕事では、子育てにより、働ける時間に限りが出てしまうと居づらくなってしまうという側面もあるようです。
そんななかで、私はマフィスを過去にご利用いただいた一人の看護師さんのお話しをさせていただきました。
彼女は、看護の専門学校を卒業し現場の仕事をしていらっしゃったのですが、夜勤のあるお仕事ではどうしても育児との両立ができない。でも、看護の仕事から離れたくないということで、新人看護師の教育指導係になるために大卒の資格が必要ということで、通信で勉強をされていました。
家庭や子どもという存在ができたとき、これまでと同じ仕事を頑張って続ける選択ももちろんあります。しかし目線を変え、やり方を変えることによって、自分自身納得感を持って育児と仕事を両立できるということもあるはずです。
現場を支えるための裏側の仕事は数多くあります。一つ欠けても現場運営は成り立たない。企画系の仕事をしてみたり、マネジメントの立場を目指してみたり、方法は人ぞれぞれですが、時間を提供して対価を得るのではなく、自分の価値により対価を得ることができるように、自由が利くうちに準備をしておくことが大切です。そしてその上で見えてくることや、得られることもきっとあるはずです。
基調講演でも森本千賀子さんが「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えることができる。」とおっしゃっていましたが、私もその通りだと思います。自分が変わると自分を取り巻く世界が変わるのです。
イベントの〆に私から送ったメッセージは座右の銘
「しなやかに、したたかに。」
柳のようによくしなる木は強いのです。どんなにたくさん雪がもっても折れることはありません。
おかれた環境の変化に合わせて自分の意識や行動をしなやかに変えながら、いつまでも大好きな仕事を続けていってもらいたいです。一人でも多くのホテリエールが、大好きな仕事を諦めてなくて済みますように。